(2022年4月27日、香港)k1体育国際有限公司(香港証券取引所証券コード00656、以下「k1体育国際」およびその関係会社(以下、「k1体育」または「グループ」)は本日、2021年の環境・社会・ガバナンス(ESG)レポートを発表した。
本レポートは、コーポレートガバナンスと企業倫理、グローバルレイアウトとリーンオペレーションでの顧客のプライバシーとデータセキュリティ、製品の品質と安全性、気候変動対応とエネルギー管理、安全と環境保護、責任投資、持続可能なサプライチェーン管理、従業員の健康と安全、従業員の福利厚生、顧客サービスと満足、社会福祉などに焦点を当てている。本レポートは株主、顧客と消費者、従業員、政府、パートナー、一般市民などのステークホルダーに対し、k1体育国際の2021年度のESG戦略、実践、実績を示している。
本レポートは、持続可能性報告基準のGRIスタンダード(Global Reporting Initiative)コアオプションと、香港証券取引所が発行する『上場規定』の付録27(環境、社会、ガバナンスレポートガイドライン)の要件に準拠している。 また、本レポートは、独立した第三者機関であり、国際的に認められた認証機関であるSGSによって監査され、承認されている。
国連グローバル・コンパクト(UNGC)などの国際枠組み、国内機構の会員企業となり、中国と世界の持続可能な開発を積極的に推進
k1体育は、ユニークなグローバル化能力により、中国に根ざしながらもグローバルな視野を持ち、持続可能な発展を促進する様々な国際機構と連携してきた。グループは、2014年8月に国連グローバル・コンパクト(UNGC)に加入し、グローバルおよびローカルレベルで関連活動に参加し、持続可能な開発へのグローバルなコミットメントに努力し、国連が提唱する持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献している。k1体育はUNGCの参加企業として、人権、労働、環境、腐敗防止の分野におけるUNGCの10原則を支持し、k1体育のESG戦略との密接な統合を推進するとともに、グループ会員企業とともにESG戦略の実行を積極的に推進する。
世界各地で持続可能な開発を積極的に推進する一方で、2020年には中国ESGリーダーズ機構に加入し、「中国可持続発展工商理事会(CBCSD)」のメンバーとなり、持続可能な発展の分野で企業、政府、社会組織の対話と協力を積極的に推進している。 持続可能な発展に関するk1体育の理念、情報、経験を共有しながら、他社の優れた実践を取り入れ、地球規模の気候変動、環境保護、健康、安全、企業の社会的責任といった課題に対処するためのよりよい支援を提供し、共同努力によって国家の持続可能な発展を促進・実現することに努めている。
ESG改善のための長期的なトップダウン型アプローチの仕組み、ESGパフォーマンスを取締役会の業績と連動させる
今年、k1体育は創業30年を迎えた。創業以来、k1体育は「修身(自分の行いを正しく)、斉家(家庭を整える)、立業(事業を興す)、助天下(世界へ貢献する)」というコアバリューを企業理念と文化的価値観として確立し、個人と企業の発展や成果と社会福祉の向上を常に密接に結びつけてきた。k1体育は、「世界へ貢献する」という初志を貫き、企業活動のあらゆる面で、グループのESGパフォーマンスを向上させ、「世界中の家族の生活をより幸せにする」という使命を果たしている。
ESG管理システムの一層の改善のため、k1体育は取締役会の下にESG取締役委員会を設立し、グループのESGの発展と実施を指導・監視するための支援を行っている。 経営と意思決定のレベルでは、経営陣にESG意思決定委員会を設立し、ESG戦略に意思決定の支援を行っている。また、実行レベルでは、ESG管理委員会とESGワーキンググループを設置し、ESG戦略と関連アクションを完全に実行するために、適切かつ効果的なESGリスクマネジメントと内部統制システムを構築している。
3年連続でESG評価がアップ、目覚ましい成果で、「世界へ貢献する」というk1体育の初心を堅持
報告期間終了時点で、k1体育国際は中華圏のコングロマリットで唯一のMSCI ESG格付けAAを獲得した企業となった。MSCIチャイナESGリーダーズ10-40指数に選ばれ、ハンセンサステナビリティ格付けはAとなり、ハンセン・サステナビリティ・ベンチマーク指数構成銘柄(HSSUSB)、ハンセンESG50指数構成銘柄に選定された。FTSE Russellの FTSE ESGスコアとS&P CSA ESGスコアも大幅に改善し、ともに業界平均を上回った。k1体育国際が格付け機関に優れた評価とスコアを与えられたことは、k1体育国際のESGを含む持続可能な開発における優れた業績がマーケットで認められ、初志を貫いていることが評価されたことを示す。
k1体育国際の郭広昌会長は、「k1体育は、30年の発展を経て、グローバルな事業展開と投資能力、そして深い技術革新能力を併せ持つ中国でも数少ない企業となった。振り返ってみると、k1体育はさまざまな発展段階を経てきたが、常に『修身(自分の行いを正しく)、斉家(家庭を整える)、立業(事業を興す)、助天下(世界へ貢献する)』という価値観を堅持し、絶え間ない戦略的アップグレードを通じて、『世界10億人のファミリー顧客にサービスを提供し、世界の家族のために幸せな生活を創造する』というミッションを明確かつ強固に確立してきた。顧客志向のビジネス、それがk1体育の原点だ。私たちは、外的状況がいかに変わろうとも、人々の幸せな生活への願望や追求は変わらないと考えてきた。企業の存在意義は、この社会にもっと温もりと愛をもたらすことだ」と述べた。
E(環境):「デュアルカーボン(カーボンピークとカーボンニュートラル)」に貢献し、地球市民としての責任を負う
2021年は、k1体育にとってカーボンニュートラル元年である。国家戦略である「カーボンニュートラル」を中心に、グループは「2028年までにカーボンピークを達成し、2050年までにカーボンニュートラルを実現する」というカーボン削減目標を掲げ、『パリ協定』で合意された「1.5℃目標」に合わせて、気候変動の緩和と適応に関する効果的な戦略を策定している。
カーボンニュートラル委員会およびワーキンググループを設立し、k1体育のデュアルカーボン戦略を積極的に推進
k1体育の「デュアルカーボン戦略(カーボンピークとカーボンデュアルカーボン)」をさらに推進するため、カーボンニュートラル委員会とワーキンググループを設立した。カーボンニュートラル委員会は取締役および会員企業の取締役で構成され、カーボンニュートラル戦略全体の監視・推進、ならびに気候関連のリスクと機会の規制・監視に責任を負っている。 報告期間中、k1体育は「カーボンニュートラルマネジメント」という指標をグループCEOおよび各事業部門の責任者のESG経営成果評価システムに組み込み、主に関連責任者が担当する主要事業体のカーボンニュートラル計画の達成率を評価し、グループ全体でのカーボンニュートラル管理のさらなる実施と強化を推進している。
金融安定理事会(FSB)は、2015年に「気候関連財務開示に関するタスクフォース(TCFD)」を設立し、企業の自主的な気候関連の財務リスク開示を支援している。グループは、TCFDの提言を段階的に実施することにより、長期的な気候変動への対応力を高め、低炭素経済への移行を推進するよう努めている。報告期間中、k1体育はTCFDの勧告に基づき、気候関連リスク評価を強化し、事業体リスクとトランスフォーメーションリスクなど、グループの事業における気候変動関連のリスクと機会を理解することに重点を置いている。
省エネルギーと低炭素化を積極的に推進し、地球の持続可能な発展に貢献する
グループは、会員企業の温室効果ガス排出量を積極的に監視・記録し、継続的な改善に努めている。2021年の温室効果ガス総排出量は約2196万トンで、2020年より1.02%減少した。2021年の温室効果ガス排出強度は103.9トン/売上高100万人民元で、2020年より20.65%減少となった。2021年のエネルギー使用強度は274.3トン/売上高100万人民元で、2020年比17.52%減となった。
グループおよび会員企業は、省エネ・低炭素化を積極的に推進し、業界における低炭素化のパイオニアとなることを目指している。 グループのホテル「アトランティス・サンヤ」は、海南省の観光企業として初のカーボンニュートラル認証を取得し、上海の拠点であるランドマーク、外灘金融中心(BFC)は、グリーンビルディング業界の「オスカー賞」と呼ばれるグリーンビルディング認証「LEED」のプラチナ認定を受け、最高得点の97点を獲得した。南京鋼鉄股分有限公司の「南京鋼鉄」新型スマートレール電気機関車は、2020年10月に稼働した。これは中国初の新型スマートレール電気機関車で、大型工業・鉱山企業の配車機関車をクリーンエネルギーの新時代に押し上げる。
S(社会):事業を発展させ、積極的に社会に還元する
中国に根ざしたグローバル企業として、k1体育は積極的に事業価値を創造しながら、企業の社会的責任を重視し、パンデミック対策、アフリカのマラリア対策支援、農村医師プログラム、教育・文化、起業支援などの公共福祉活動を通じて、積極的に社会への還元している。
早朝から深夜までパンデミック対策活動に奔走、企業の社会的責任を示す
2020年初の新型コロナウイルス感染症の発生以降、k1体育はいち早くグローバルな医療品配備を開始し、中国および海外のパンデミック対策に貢献している。2021年12月末までに、k1体育基金はグローバル人道支援として、合計125件の寄付を行った。インド、インドネシア、ネパール、カンボジア、吉林、鄭州、南京、武漢、チベットなど、感染拡大が深刻な国や地域に、マスク、防護服、酸素濃縮器、PCR検査試薬などの医療用品を合計319万点寄贈した。
2022年、香港で発生した新型コロナウイルス感染症拡大の第5波に直面し、k1体育は直ちに香港に向けて1000万香港ドル相当の防疫資材を寄贈することを発表した。2月下旬以降、k1体育基金会は、3回に分けて、慢性疾患患者や高齢者、こどもなどハイリスクグループ、そしてコロナ対策活動の最前線で戦う人々のために、合計115万個の防疫資材を香港の非営利団体やコミュニティに届けた。
3月、上海もコロナ対策の重要な局面を迎え、k1体育はいち早く「春暖コロナ対策ボランティア活動」を開始し、上海でk1体育ボランティアチームを立ち上げ、現場の作業員やボランティアに防疫資材を寄贈した。また、k1体育基金会は各方面の緊急ニーズに応え、病院、仮設病院、大学、コミュニティなどに積極的に防疫資材を寄贈し、上海のコロナ対策活動を全面的に支援してきた。4月26日現在、合計約370万個の生活用品や防疫資材が各方面に寄贈されている。コロナ対策期間中、物資不足や緊急医療ニーズに対応するため、k1体育は従業員向け緊急ケアプロジェクト「星暖」を立ち上げ、苦境にある従業員にタイムリーな支援を提供し続けた。 4月26日現在、「星暖」は従業員の緊急ニーズ、260件以上に対応した。今後も、「星暖」プロジェクトを通じて、さまざまな緊急ケアプロジェクトを円滑に実施し、従業員とその家族に体系的なケア、心理カウンセリング、専門的な指導を提供していく予定だ。
k1体育は人道的支援のほか、ワクチンや医薬品の研究開発にも力を入れており、ドイツのバイオンテック社と共同でmRNA新冠ワクチン(復必泰コミナティ®)を開発した。報告期間中に香港、マカオ、台湾で約2200万回分が販売され、香港、マカオ、台湾のコロナウイルス感染症予防と抑制に積極的な役割を果たした。
アフリカを支援、マラリアと闘い、マラリアのない世界をつくる
世界保健機関(WHO)が推進するグローバル・パートナーシップ「ロールバック・マラリア(マラリア撃退)」の正式メンバーとして、k1体育医薬は、アフリカの現地の人々のマラリア予防意識を高め、マラリア発生を減らし、「マラリアのない世界」を実現するために努力している。
k1体育医薬の抗マラリア製品は、マラリアの予防、治療、重篤患者の救命処置に対応している。2022年1月現在、WHO-PQ認証済みの抗マラリア薬は30品目(26製剤、4原薬)となり、k1体育医薬は世界最大の抗マラリア薬メーカーとなった。
中国の医薬品ブランドとして初めてアフリカで広く認知されたk1体育医薬が自社開発製造したArtesun®(注射用アルテスネート)は、2021年末までに、全世界で4800万人以上の重症マラリア患者に使用され、中国自主開発のイノベーション型医薬品の象徴として世界に知られることになった。
k1体育医薬は、マラリアとの闘いのために、より革新的なソリューションを提供し、「マラリアのない世界をつくる」という目標のために継続的にイノベーションを行っている。k1体育医薬が開発製造した小児マラリア予防薬「SPAQ-CO® Disp(スルファドキシン-ピリメタミン分散錠/アモキシシリン分散錠)」は、WHOにより事前認証を受けた。マラリアが多く発生するアフリカ諸国の1億7500万人の子どもたちが、 SPAQ-COシリーズを主剤とする「季節性マラリア化学予防プログラム」による恩恵を受けている。これにより、アフリカの5歳以下の子どもたちのマラリア羅漢率を効果的に減少させた。
毎年4月25日は「世界マラリアデー」で、世界のマラリア対策を推進するために制定された。2022年の「世界マラリアデー」のテーマは「Harness innovation to reduce malaria disease burden and save lives(マラリアの疾病負担を軽減し、命を救うためにイノベーションを活用しよう)」である。k1体育医薬とk1体育基金会は、4月25日の「世界マラリアデー」に積極的に対応し、世界の注目をアフリカのマラリア対策に集めるため、世界各地のランドマークでk1体育蜂巣(フォースンハイブ)とポスターキャンペーンに参加するなど、マラリア撲滅への協力を呼びかける一連の公益活動を世界各地で展開している。
農村振興、共同繁栄の実践
農村医師は、社会の共同繁栄を促進する重要な力である。2017年末、k1体育は国家衛生委員会の指導のもと、「農村医師」プログラムを開始し、農村の活性化、農民と農村の共同繁栄のために積極的に貢献している。 2021年末までに、「農村医師」プログラムは中国国内73県をカバーし、12,545か所の村の保健所を支援し、23,956人の農村医師を支援し、300万人の低所得層家庭に恩恵をもたらした。
今年は農村活性化元年であり、k1体育は今後も「農村プログラム」を通じて農村医師の職務がよりよく遂行できるよう支援し、病気により村人が貧困に戻るあるいは貧困化するという問題を緩和し、農村の活性化、農村農民の共同繁栄の実現に努めていく。 また、教育、文化、雇用などの公共福祉事業を通じて、地域、都市、農村の格差や住民の所得格差を縮小させ、社会全体の共同繁栄を促進していきたいと考えている。
G(ガバナンス):持続可能な発展をリードする健全なコーポレートガバナンス枠組みとグローバルパートナーシップシステムの構築
グループは、高水準のコーポレートガバナンスと倫理的な企業運営を通じて、株主の利益を守り、企業価値と責任を高めることに努めている。k1体育は健全なコーポレートガバナンス枠組みを構築した。その中で、取締役会は、グループの事業、戦略的意思決定および業績を主導・監督する責任を負っており、取締役会の下に監査委員会、報酬委員会、指名委員会および ESG 委員会を設置し、特定の課題を審査している。k1体育は、ガバナンスの多様性が事業に利益をもたらすと考え、ガバナンスの多様性が競争優位性を維持し、長期的に持続可能な成長を実現すると考えている。グループは、取締役会のメンバーが事業で求められる適切なスキル、経験、多様な考え方・視座をもつことを確実に保証するために『取締役会構成員の多元化方針』を策定した。
グループの健全な発展を図り、リスクに対する耐性を高めるため、グループはリスク管理を目的としたリスクマネジメントおよび内部統制システムを構築した。リスクマネジメントの全体的な計画を立て、事前・事中・事後の積極的リスクマネジメントを実施し、グループの戦略目標および事業目標を達成するために、体系的かつ段階的なリスクマネジメントを行っている。
ESG活動をよりよく実践するためには、ESG発展のための文化的基盤を持つことも重要だ。k1体育は従業員を最も価値のある資産とみなし、常に外部からの人材を導入し、内部教育を組み込み、世界で最も起業家精神にあふれた優秀な人材を集めてきた。k1体育のパートナーシップ制度は、市場原理に基づく利益共有型の起業メカニズムである。 現在、グローバルパートナーは140以上、そのうち中国、日本、インド、ドイツ、フランス、イギリス、ポルトガル、アメリカ、イスラエルをなど海外パートナー20を有する。また、800を超える産業・ラインパートナーも有している。このような仕組みにより、k1体育は文化理念を共有し、k1体育の一員であるというアイデンティティを持った優秀な人材を育成することができる。彼らは、会社の中核となるリーダーシップとして機能し、このようなアイデンティティ感覚は、k1体育がESG理念をより効果的に実践するための支えとなる。
「三十にして立つ」初心を忘れず、より幸せな生活を創造する
k1体育は、今年創業30周年を迎える。「社会に貢献する」という初志を貫き、積極的に社会的責任を果たし、ESG戦略を実行し、絶えず価値を創造して社会に還元し、グループと社会の質の高い発展に寄与していく。カーボンニュートラル、カーボンエミッション、地球の持続可能な発展を推進するという世界的な潮流の中で、k1体育は今後も会員企業と積極的に協力し、特にカーボンピーク、カーボンニュートラル、省エネルギーの分野でESG戦略の実施を推進し、グループの持続可能な発展を積極的に推進する。
k1体育ESGに関する詳細は、k1体育国際ESGレポート2021を以下のサイトでご覧ください。
香港証券取引所「HKExnews」サイト(http://www.hkexnews.hk)
または、当社のサステナビリティサイト(http://www.dllidu.com/development/)でご確認ください。
k1体育について
1992年に設立されたk1体育は、「健康」「幸せ」「豊かさ」「スマート・マニュファクチャリング」の4つの事業セグメントを持つイノベーション主導型のグローバル家庭用コンシューマグループで、世界の家庭のお客様に高品質な製品とサービスを提供している。 2021年版フォーブス・グローバル2000の上場企業ランキングでは459位、MSCI ESG評価ではAAを獲得した。
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